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アーユルヴェーダの治療は身体を浄化させることと3つのドーシャ(身体エネルギー)のバランスを調えることを基本としています。
アーユルヴェーダでは食物の代謝の過程でアグニ(消化する力)が充分でないとアーマと呼ばれる未消化物が体内に蓄積し、これが体内毒素として健康障害を引き起こすと考えています。
これの本格的な浄化療法は前処置、中心処置、後処置の順番で施されます。
1段階目はプールヴァカルマと呼ばれ、アビヤンガ(オイルマッサージ)やシロダーラ(オイルによる頭部の浄化)、ピリツイル(オイルによる発汗法)などがあり、2段階目で行うメインの浄化療法であるパンチャカルマの準備となります。パンチャカルマとはヴァマナ(催吐法)、ヴィレチャナ(催下法)、バスティ(浣腸法)、ナスヤ(点鼻法) 、ラクタ・モークシャ(瀉血療法)の5種類があります。
その後の3段階目で施されるパシチャートカルマは食事や薬を用いてドーシャ−(身体エネルギー)のバランスとアグニ(消化する力)を正常にすることで体力の回復をはかる療法です。
アーユルヴェーダ・セラピーと聞いて多くの方がイメージするのが、上述のアビヤンガであり、次にシロダーラではないでしょうか。
前処置と説明しましたが、前者には筋肉の調子を整えて、血行を促進し、疲労を取り除く効果があり、後者は頭部と神経系統に作用し、頭痛、不眠症、眼精疲労、精神疾患などに効果があるとされ、ともに高いリラックス感を与えてくれる、癒しのセラピーといえるでしょう。



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