目治療法としてネトラタルパナがその代表で、これは眼の周囲にギーを数回注ぎ眼球を上下左右に動かすことで老廃物を洗い流し、眼精疲労、ドライアイ、アレルギー改善の効能を期待するものです。
また、目の周囲のハリを取り戻すアンチエイジング効果もあるとされ、目のエステ≠ニして注目を集めています。ただし、ネトラタルパナは日本国内では医療行為とみなされるため一般的なトリートメントサロンでは施術できないため注意が必要です。この他、アーユルヴェーダセラピーとして多くの方が思い描くシロダーラも神経系に作用し、心の緊張や不安を和らげるだけでなく、眼精疲労を軽減する効用があります。
ちなみにネトラタルパナで用いられるギーとはバターから水分とタンパク質を取り除いたオイルのことで、アーユルヴェーダではゴマ油とともによく使われています。アーユルヴェーダ マッサージ
国内のサロンで美容や老化防止、ストレス解消、免疫力の向上など健康維持を目的とする場合にゴマ油やアーモンド油、オリーブオイルなどが広く使われているようですが、ドーシャ(身体エネルギー)であるヴァータ(気)、ピッタ(胆汁)、カパ(粘液)のバランスを調整し、病状の回復をはかるために使用される薬用オイルはアーユルヴェーダの理論に基づき、複数のハーブエキスをなじませて精製されます。例えば、血液浄化作用をもつハーブ群(アロエ、タンポポ、ニーム、サンダルウッドなど)は冷性、苦味の特徴をもっており、ピッタとカファを減らし、ヴァータを増やすとされ、滋養強壮ハーブ(アーモンド、アンジェリカ、朝鮮人参、リコリス、レーズン、ゴマなど)は甘味をもち、筋肉、脂肪、血液、リンパ、母乳、精液を増やす効果があるので、虚弱体質の人や病後の回復期につかわれます。
なお、アロマオイルを用いたマッサージを行うサロンもあるようですが、これは精油が持つ効能を期待するものでアーユルヴェーダ・セラピーとの混同に注意が必要でしょう。
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