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アーユルヴェーダ オイル


アーユルヴェーダではアビヤンガと呼ばれるマッサージやシロターラという頭と心をリラックスさせるセラピーにオイルが用いられます。
体内に蓄積されたアーマ(未消化物)は様々な病気の元となるため、身体に浸透させたオイルによりこれを溶かし出すという治療方法です。その後、バスティ(浣腸法)や ナスヤ(点鼻法)などパンチャカルマと呼ばれる毒素排出の処置を施すことでより身体の浄化をはかれるとされています。
国内のサロンで美容や老化防止、ストレス解消、免疫力の向上など健康維持を目的とする場合にゴマ油やアーモンド油、オリーブオイルなどが広く使われているようですが、ドーシャ(身体エネルギー)であるヴァータ(気)、ピッタ(胆汁)、カパ(粘液)のバランスを調整し、病状の回復をはかるために使用される薬用オイルはアーユルヴェーダの理論に基づき、複数のハーブエキスをなじませて精製されます。例えば、血液浄化作用をもつハーブ群(アロエ、タンポポ、ニーム、サンダルウッドなど)は冷性、苦味の特徴をもっており、ピッタとカファを減らし、ヴァータを増やすとされ、滋養強壮ハーブ(アーモンド、アンジェリカ、朝鮮人参、リコリス、レーズン、ゴマなど)は甘味をもち、筋肉、脂肪、血液、リンパ、母乳、精液を増やす効果があるので、虚弱体質の人や病後の回復期につかわれます。
なお、アロマオイルを用いたオイルマッサージを行うサロンもあるようですが、これは精油が持つ効能を期待するものでアーユルヴェーダ・セラピーとの混同に注意が必要でしょう。



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