アーユルヴェーダ

カパの人にいい食事

○辛いものや苦いものがいい
カパの人は食べたものをゆっくりと確実に消化し、代謝もゆるやかです。そういうカパの人にとって、活力を与えるには、辛い食べ物がいいのです。
ニンニク、ホースラディッシュ、カイエン、黒コショウ、マスタード、クローブ、ニラネギ、アーティチョーク、カブ、芽キャベツ、マッシュルーム、ニンジン、とうもろこしなどは、いいです。
オールスパイスやアニス、ローズマリーのようなスパイスも、辛い食品です。
それから、苦い食品も、カパの人にはいいのです。
たとえば、ルッコラがそうです。タンポポの葉とか、エンダイブ、クミンやコリアンダー、ディル、ペパーミントなど。
コーヒー、紅茶などは、飲みすぎに気をつけさえすれば、大丈夫です。

○注意しなくてはいけない食べ物は
甘いものはよくありません。バランスをくずすと、カパの人は飲食により心を満たそうとする傾向があり、チーズやアイスクリームなどを食べすぎることがあります。しかし、じつはこうした甘い、重たい食品、冷たい食品はカパの人には適していません。卵や乳製品はなるべくとらないことです。朝食でも、ヨーグルト、バター、ハムなどは減らしたほうがいいでしょう。
ヴァータやピッタの人に比べると、アルコールにたいする耐性があるのですが、飲みすぎには注意する必要があります。
また、果物に関しては、リンゴを除いて、果物と果物のジュースは、カパの人にはあまり合いません。
肉類では、牛肉、豚肉は避けてください。鶏肉、羊なら、大丈夫です。貝類もいいです。
ただし、他のドーシャ・タイプでも述べたように、肉食については、基本的に菜食を勧めるアーユルヴェーダでは、毎日食べると良くない食べ物とされています。完全に代謝されずに、体内に有害な〝未消化物〟(アーマ)を蓄積させてしまうためです。身体経路を閉塞させ、生理機能がうまく行われなくなって、健康を損ねるもととなるとされますので、それは常に忘れないでください。