インド アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダは南インドのケララ州で発祥したと言われる約5千年の歴史を持つ伝統医療です。
その名はサンスクリット語の「アーユス(生気、生命)」と「ヴェーダ(知識、真理)」を組み合わせたもので、医学のみならず、生活の知恵、哲学の概念も含んだ生命科学という意味があります。
アーユルヴェーダには病気を治すことより、病気になりにくい心身をつくるという「予防医学」の視点から、生活全体にアプローチすることで、健康を最高の状態に保ち、長寿をはかろうとする知識と方法が説かれており、中国の伝統医療である中医学もその影響を受けたようです。近年、IT産業の成長著しいインドですが、今日でもアーユルヴェーダは医療としてだけではなく、 日常生活における食事や睡眠・体調管理など様々な場面で人々の生活に根付いています。 日本ではアーユルヴェーダのセラピストを目指すためスクールが盛んですが、インドの医科大学や養成所と提携したり、サポートを受けているところが少なくなく、アーユルヴェーダサロンもそうした内外のスクールから認定を受けている場合が多いようです。また、インドでアーユルヴェーダの施術を受けることはそう難しいことではありません。
日本の大手旅行会社ではアーユルヴェーダの体験を組み込んだツアーを用意しています。なお滞在型の企画となると、スリランカやバリ、ハワイなどのリゾート地と比べ体験よりもセラピスト養成のための留学が多く見受けられます。
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