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アーユルヴェーダで治す「生理不順と生理痛」
■原因はヴァータの異常と血液不足
燃焼(代謝と消化)のピッタ、結合と安定性のカパにたいし、ヴァータは運動や変動を促進するエネルギーをもっています。
そこで、このヴァータが異常になると、生理を起こす力がうまく働かないことになります。
それが、生理不順や生理痛につながるというわけです。
また、もうひとつは、血液です。生理で出てゆくべき血液が十分にないということが、生理不順や生理痛を引き起こすもとです。
この場合は、少ない出血量で、血の色は黒みがかっていたり、茶色がかっていたりします。
ヴァータの悪化の原因としては、疲れすぎ、生活の不規則、とくに夜更かし、精神的な強いストレス、過剰な運動や性行為、まちがった食事のしかた、とくにダイエットなどでまちがった食事制限をしてしまうことなどがあります。
■治療の方法
では、どういう対策をとればいいかということですが、つぎの治療法があります。
1)ヴァータを緩和する食事をとること。それには、消化しやすい食べ物。適度に脂質を含み、温かい食べ物がいいです。
2)夜更かしをやめること。夜更かしはヴァータを悪化させます。
3)規則正しい生活をするよう心がけましょう。
4)精神状態をベストコンディションに保つこと。心配や不安はいけません。悲哀感、恐怖感もよくありません。物事の受け取り方や見方を否定的ではなく、肯定的で明るい方向にもってゆくことも有効です。
5)かたよったダイエット食をしないようにすること。これは体に必要な栄養がとれないので、生理によって体外に出てゆく血液もつくられません。それが生理不順や生理痛につながってしまいます。
6)最後に、生理不順や生理痛に効く食べ物です。ゴマを適度にとることはいいです。脂質を含む点で、いいのですが、ただし、重い食べ物にはいるので、とり過ぎると消化に負担がかかり、よくありません。
それから、黒砂糖もいいです。消化力が弱っていると、朝、ごまといっしょに黒砂糖をとった場合、昼になってもお腹が空きません。
健康な場合、これらを摂取して一時間以内に朝食を食べたくなります。
また、長こしょうもいいです。ロングペパーともいい、これを小さじ一杯、黒砂糖(5‐10g)と混ぜて、一日二回とることです。それから、アロエ・ジュースもいいです。 |
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