アーユルヴェーダとは
■寿命の科学
アーユルヴェーダは「生命の科学」であると同時に「寿命の科学」だといわれています。それはどういう意味でしょうか。
病気を治したり、症状を一時的に和らげるだけの科学ではないということです。
ここでいう「寿命」とは、受精の瞬間から死亡するまでの、生命が持続している期間になります。この与えられた「寿命」をいかに幸福に過ごすか。それを教える知恵こそが、アーユルヴェーダだといえます。
■アーユルヴェーダのめざす幸せとは
しかも、アーユルヴェーダのめざす幸福というのは、なかなか高度なレベルです。
というのも、世の中の義務を果たしつつ、道徳や法律など社会のルールに反することなく、正当に利潤を手にし、物質欲、名誉欲、知識欲、性欲などの欲望をも否定することなく満たすことで手に入る幸福ということにとどまらないからです。
そうした幸福をクリアしたうえで、さらに他の生き物や社会のために自らの人生を有効に使うことができて完全な至福を得てこそ、アーユルヴェーダの本来の目的は果たされるのです。
■アーユルヴェーダのめざす健康とは
そして、その目的を完全に果たすのに、絶対にはずすことができないものがあります。それは健康です。
つまり、アーユルヴェーダとは、私たち人間が個人としても幸せで、社会全体としても幸せであるように、人それぞれの個性や特質を十分に発揮して全体に奉仕できるように、その基礎である健康を保つために存在する知恵だということができるでしょう。
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